教科書通りにはいきません
製品一つ一つとその各工程には「標準時間」が定められており、単純に工程の時間を足していけば製品が出来上がる…かというとそう簡単にはいきません。実際にはご注文の量、タイミング、現在の加工品との段取り変え時間の計算、協力会社(外注加工)様の混雑状況など、多くの要素が複雑に絡み合うため、システムを使いつつも経験も融合して、時には営業部門からの情報を織り込みながら、生産工程を立案していきます。
システムと知識と経験と
製造部門のメンバーがいつどのような加工をするのかを、適切に指示しなければ現場が「遊んで」しまいます。機械の性能・加工品のサイズ・納期・数量などをインプットしてまずはシステムから生産工程を割り出し、そこからが本当の「仕事」です。実際に実現可能か、もっと良い方法はないか、システムには限界もあるため、知識や経験を総動員して工程を割り振っていきます。
間に合った!ありがとう!のために
私たちの仕事の喜びは、上述のような複雑な工程計算により、実際にお客様の要望納期のとおりに製品を納めることができたとき、そして営業部門からお客様の喜びの声を聞いた時です。「ベアリング」というモノと向き合っている仕事ですが実はやはり「人」と向き合って、「人のために」働いている仕事なのだと実感します。今月もお客様の納期を守るため、毎日工程表とにらみ合いです。